現在、各メーカーのドライバーはかなりの数のモデルが存在し、そしてモデルの中にもいくつものバリエーション(ロフト角やシャフトなど)があるのです。大変うれしいことですが、反面、これだけたくさんのドライバーの中でどれを選べばよいのか分からないのが実情です。
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自分に合ったドライバー選び
今のドライバーが自分に合っているのか、それとも他にもっと自分に合っているものがあるのか、使ってみなければ分からない部分が多いです。それもただ使うだけでなく長く使用することで分かることもあります。長く使うことでクラブに合わせたスイングになることもあります。
あなたがドライバーに求めるものは一体何でしょう。飛距離ですか、それとも方向性ですか、弾道、つかまりやすさ、フィーリング、振りやすさなど人によって求めるものは様々です。
最近ではヘッドに可変ウェートがついていてヘッドのバランスを変えることができたり、フェースの向きを変えることができるものまであるようです。ある程度、シャフトが自分に合ったものであれば、これはこれで使えると思います。つかまりが悪いときやつかまりすぎのときなどは微調整できるので大変な優れものです。
ただ、使う側もある程度、スイングが固まったそれなりにゴルフ歴がある人に限られます。自分のスイングも理解しないままにクラブ側でボールを操作できたとしても自分のスイングが分からないままでは上達を望むことはむずかしいでしょう。
ドライバーの各部名称
ドライバーの基礎知識となる各部の名称です。ある程度覚えておくとドライバー選びに役立つはずです。忘れたときはこちらで確認してください。

ドライバーの役割
ドライバーはゴルフクラブの中で最も飛ぶクラブです。そして頻繁に買い替えるのもドライバーだと思います。ゴルフの魅力をドライバーの飛距離という人もいます。
たくさんのスポーツの中でボールがこれほど果てしなく飛ぶ競技は他にはありません。クラブの中で最も長くヘッドが大きくそして軽いクラブ、それがドライバーです。
ドライバーは基本的にティーイングエリアでティーアップして使います。パー5のセカンドショットでドライバーを使う人もいます。その場合ティーアップできません。これを直ドラと言われてます。ただ、滅多にセカンドショットで使う人はいません。
一般的なコースではパー3を除く14ホールでドライバーを使用することになります。(長いパー3でドライバーを使ったり、短いパー4で使わないときもあります。)そのため、ゴルフ経験のある人は、「ドライバーは多くて14回しか使わない。」だから他のクラブを練習するように薦められることもあるでしょう。
しかし、これはどうかと個人的には考えています。ドライバーは最初に使うクラブでありティーショットが比較的上手くいくかそうでないかでスコアを大きく左右することになるからです。そんな大切なティーショットで使用するドライバーだから他のクラブと同等またはそれ以上の練習が必要だと思います。
ドライバーがまともに飛べば、スコアは確実に良くなります。ドライバーを練習しないことはスコアアップの面では遠回りだということはみなさん薄々感じていることではないでしょうか。自分のお気に入りの一本を見つければ、きっとラウンドも今以上にもっと楽しいものになることでしょう。
ヘッドを選ぶ
ドライバーを選ぶにあたり最初に目を付けるところはドライバーのヘッドだと思います。ヘッドについて解説します。
ヘッドの厚み
ヘッドを大きく分類するとフェース面の厚み(高さ)の違いがあります。厚みのあるドライバーをディープフェース、薄いドライバーをシャロ―フェースといいます。この二つのドライバーにはそれぞれ特徴があります。

ディープフェース
ディープフェースは強いボールが打ちやすく、パワーヒッターが好んで使うヘッドです。非力なゴルファーがディープフェースのドライバーを使うと回転数が足りず全くボールが上がらないことになり飛ばないドライバーになります。
シャローフェース
シャローフェースはボールが上がりやすいヘッドでどちらかといえば非力なゴルファーに合っています。パワーヒッターがシャロ―フェースを使うと回転数が増え吹け上がることになり、キャリーとランどちらも減ってしまいトータルで飛距離が落ちてしまうことになります。
ヘッドの大きさ

大型ヘッドという言葉が当たり前になり、ドライバーといえば400㏄を超える体積のものになりました。ヘッドが大きいとそれに比例してスイートスポットも大きくなり、やさしいドライバーということになります。ただし大きすぎるとヘッドが戻らない現象が起きることもあります。ヘッドスピードが速い人は重心距離が短いものを選ぶことになりますが、これって結果的にディープフェースを選ぶことになります。
ロフト角度

ドライバーのロフト角度は一般的に8.5~11.5度でメーカーにもよりますが1~1.5度刻みで用意されています。ロフト角度はクラブフェースの傾きでシャフトの中心線(軸線)とフェース面のなす角です。角度が増えるとボールは高弾道、減るとライナー性の低弾道の球筋になります。
メーカー・モデル | ロフト角度(°) |
---|---|
ダンロップ ゼクシオ ナイン ドライバー | 8.5、9.5、10.5 |
キャロウェイゴルフ XR 16 | 9.5、10.5 |
テーラーメイド M1 460 ドライバー | 9.5、10.5 |
プロギア RS ドライバー | 9.5、10.5、11.5 |
フェースの向き
ヘッドの向きが目標の左を向いている場合(右打ち)はフックフェースといいます。スライスでボールが捕まらず滑ってしまうようなゴルファーにはこのフックフェースがおすすめです。
一般的に初心者ゴルファーはスライスで悩みます。そのためフックフェースのドライバーから使い始め、しっかりと捕まり始めてスイングが安定してきたらストレートフェースに少しづつ近づけていくとよいでしょう。
ストレートフェースですが、軽くフックフェースになっているものがほとんどです。
ギア効果

クラブフェースの丸みのことです。横方向縦方向にフェース面は湾曲しています。あまり気にすることはないと思いますが、現在あるドライバーにはフェース面に丸みがついているはずです。この丸みによりボールが中心に戻る特徴がありギア効果ともいわれています。詳しくは別のページで解説しています。
ヘッドの形状

ヘッドの形もメーカー・モデルの数だけあるわけですが、大きく分けると洋ナシ形・四角形・三角形・五角形・丸形などです。性能もそれぞれ違いがありますが、それ以上に見た目から「○○しやすい」といった効果もあります。たとえば洋ナシ型はドローボールをイメージしやすかったり角があるドライバーはテークバックを一定に引きやすかったりします。
シャフトを選ぶ
ドライバーを選ぶ際、メーカー・モデルを決めた後はシャフトのスペックを決めることになるとでしょう。以前はメーカー側が提供する数本のシャフトから選ぶことになっていましたが、現在は多種多様なシャフトが用意されているため、選ぶ側も嬉しい反面、混乱してしまいます。シャフトを選ぶときのポイントを解説します。
ドライバーの長さ
シャフトの長さは長くなるほど遠心力が増し、ヘッドスピードが上がることになりボールに衝突するエネルギーが大きくなり結果としてボールを遠くへ飛ばすことができることになります。ただし、長くなるにつれ正確なポイントでボールを捉えることが難しくなりますので、ミスヒットも増えることになります。「正確に打てる範囲で長めのもの」これが長さを選ぶポイントです。
メーカー・モデル | 長さ(インチ) |
---|---|
プロギア RS ドライバー | 45.25 |
カタナ VOLTIO IV G ドライバー ブラック | 46 |
ダンロップ XXIO ゼクシオ ナイン ドライバー | 45.5 |
ブリヂストン TOUR B XD-5 ドライバー | 45 |
キャロウェイゴルフ BIG BERTHA GBB エピック スター ドライバー | 45.75 |
硬度(フレックス)
シャフトの硬さを表します。L→A→R→S→Xで表され順に硬くなります。中間の硬さのシャフトが存在する場合はSR、XSと表していることもあります。ヘッドスピードが速い人ほど硬いシャフトになり、ヘッドスピードが遅いシニアや女性は柔らかいシャフトになります。
キックポイント
先調子、中調子、手元調子とあり最近は中間も用意されていることもあります。ボールが上がらない人にとってはシャフトのヘッド寄りにキックポイントがある先調子がおすすめで、ボールが上がりすぎる人は手元調子にすることで高さと方向性がよくなります。しかし、最近のシャフトは性能が向上し今までの考え方が当てはまらなくなったことも事実です。
バランスについて
ヘッドの重みをアルファベットと数字を組み合わせて表します。C0~9、D0~9、E0~9のようにA~Fまでアルファベットと数字が大きくなるほどヘッドが効きます。
あまり意味がないという考えもあるようですが、ドライバーのシャフトを切ったり、リシャフトしたりするとこれまでのドライバーと全く違うドライバーになります。そんなときはバランスが大きく変化していることが分かるはずです。グリップ交換したときに変わってしまうこともあります。気になる方は注意してください。
ライ角度について

ライ角度はシャフトと地面のなす角度です。角度が大きくなるとアップライト、小さくなるとフラットといいます。ボールのつかまりがいいのはアップライトのドライバーです。ボールがつかまりすぎたり引っかけたりする人はフラットのライ角のドライバーを選ぶといいでしょう。
その他の気になるポイント
以前の記事です。ドライバーは年々進化しています。そのためドライバー選びのポイントも少しずつ変わってきます。ルール適合・シニアのドライバーなど
大型ヘッドドライバーは振れるのか
ヘッドが小さいから当たらないという考えから、デカヘッドといえば、初心者ゴルファーの代名詞だったのは昔の話。現在では小型ヘッドのドライバーを使っているゴルファーのほうがめずらしいくらいに大型ヘッドが主流になりました。これを可能にしたのもシャフトの開発によるところが大きいです。以前の大型ヘッドはシャフトの性能からどうしても超フックフェースにしなければならなかったのです。
ドライバーが小さいと、どうしてもボールへ当てに行きます。スイングがどこかギクシャクしてしまいます。ところがヘッドが大きくなると当てるのはやさしくなりますからスイングに集中できるようになります。ヘッドが大きいということは振れることにも繋がるわけです。
ドライバーヘッドの大きさからいえば400CCを超えると大型ヘッドという感じが個人的にはします。基本的に最大で460CCのヘッド容量のドライバーだと考えていいでしょう。正確には470CCまで誤差10CCまでです。大きくなるほどにミスヒットに強くなります。
ヘッド形状・色からのドライバーの選び方
現在は、ドライバーのヘッド容量は当然大きいものとされているようです。どちらかというと、ドライバーのヘッドの形が各メーカーでいろいろと開発されています。
ナイキ、キャロウェイに代表されるの四角いヘッド。タイトリストの三角ヘッド。ミズノの五角形ヘッドとドライバーのメーカーも様々に開発しています。以前は本間ゴルフの丸ヘッドが飛ぶということでしたよね。
角をつけることで方向性の良いドライバーになるようです。ドライバーを選ぶときのポイントになるはずです。角があるとバックスイングの方向も一定に保てる気もします。これは個人的な感覚です。
また、テーラーメイドから発売されたホワイトヘッドのドライバーも人気になっているようです。クラウン部分を白、フェース面を黒にしてアドレスするときに集中力がアップし、フェースの向きが確認しやすくスクエアなアドレスができることが目的です。
大型ヘッドはプッシュアウトに注意
最近はとっても大きなヘッドが出てきました。メロンパンでも振っているのかと思うくらいです。ヘッド体積は大きいほうが良いのですが、慣性モーメントの関係でヘッドが返りにくいことも考慮に入れてください。プッシュアウトが出る場合があります。
また、メーカーによってはプッシュアウトが出やすい理由から超フックフェースになっている場合があります。使う人によってはとても違和感が出るかもしれません。そういう方はシャフトでプッシュアウトが出ないものを選んだほうが良いと思います。
個人的な感覚ですが、2007年前半からようやく大型ヘッドドライバーが使えるな!ッて感じがしています。初速が速くなったことが大きな要因です。所有しているドライバー以外のクラブ(試打したり仲間のクラブを使ったり)を使っても同じ感覚ですから、確実に進歩しているようです。当然以前より飛距離もアップしましたし、何より方向性が大きく改善されました。これは私だけではなく大型ヘッドに替えた方の多くがそう感じているはずです。
シャフト選びで失敗を経験
うれしい事に近年、一つのクラブに対して、たくさんのシャフトの選択枝があり、とても助かります。以前はR/S/Xのフレックスからしか選ぶ事ができませんでしたからね!今はシャフトだけでもたくさんありますし、フレックスの種類も豊富です。また、調子も元調子・中調子・先調子に加え元中調子・中先調子なるものも出てきました。シャフトの重さもたくさん種類があります。
シャフトの選択枝(種類)が豊富になり、ユーザーとしては嬉しい限りですが、今度は選ぶ時に困ってしまいます。ショップに行って、試し打ちするにもショップにもそれだけの種類は置いてませんしね。
私は一つのドライバーを4回リシャフトしたことがあります。結局、20万円ほどのドライバーになってしまいました。
2008年SLEルール適合ドライバーが標準になる
2008年、ドライバーはスプリング効果のあるドライバーであるいわゆる高反発系のドライバーを禁止しました(レクレーション・レジャーレベルでは使用可)。競技ゴルフなど決められた大会ではSLEルール適合モデルのドライバーを使わなければなりません。そのため、ドライバーの選び方には注意が必要になります。
競技ゴルフに参加するゴルフファーは、もともと意識が高いゴルファーですからゴルフギアに関してもこのルールが発表された当初から対応していた人も少なくありません。備えあれば憂い無しですね。では、SLEルール適合ドライバーを使うことで飛ばなくなるのかというと・・・もう大丈夫!ドライバーメーカーの血のにじむような開発で、大型ヘッドがそれに変わるドライバーになりました。
大型ヘッドが発売された当初は使えないドライバーという感じがしましたし、数年前までは大型ヘッドを使うゴルファーは、初心者ゴルファーに決まってました、覚えていますか?現在はどうでしょう。ほとんどのトッププロが大型ヘッドのドライバーを使用しています。
ドライバーのシャフトの選び方がむずかしい
一概に言えませんが、ゴルフの経験の浅いゴルファーにとっては特にその傾向が現れます。振れるかどうかはどちらかというとヘッドよりもシャフトに依存するようです。現在ではうれしいことにシャフトバリエーションも増えました。それだけ選択肢が増えたばかりにシャフト選びがむずかしくなってしまいました。
ドライバーメーカー側もシャフトを自社のシャフトばかりではなく、シャフトメーカーのシャフトを挿さないと売れないことが分かっています。お気に入りのシャフトがあればそれに越したことはありません。問題なのは、お気に入りのシャフトがないときです。
同じスイングができたと仮定するとシャフトが長くなればそれだけ遠心力が大きくなりヘッドスピードが上がることになりますが、長いと振れない人も多くいます。
一つの目安として、パワースイングをされる方は、シャフトは短めで力が伝わるものを使いたいです。また、スインガーはシャフトが長めでゆったりとしたリズムを意識しシャフトを利用するつもりで振ることがいいでしょう。そうすることで大きな飛距離が可能になるはずです。
当然ですがシャフトについても規制があります。長さが最大で48インチまでです。シャフト選びについては今後お話ししていくつもりです。
飛ばしたいのであれば場合によっては高反発系モデルも考える
まだまだレクレーション・レジャーレベル(コンペなど)では人気の高い高反発系ドライバーですが、個人的な感覚では、20ヤードは違うと思っています。中にはそんなに飛ぶわけがないと物理的に検証されるサイトもありますが、それはあくまで理論上。
プレーをするのは自分自身(人間)ですからネ!確かに飛びますよ。理由は力みがとれるからだと思っています。あの池を越えたいとかバンカーを越えたいとか、反発系だからということで、安心してスムーズに振る事がにいい結果に繋がっていると思います。また、初速が明らかに速いのも事実です。
しかし、最近では高反発系のドライバーの開発がなく、自然と低反発のドライバーが飛ぶようになってきているようです。ドライバーの技術開発はとどまることを知りませんね。
競技ゴルフ(アスリートゴルフ)に出場される方はルール適合モデル
競技ゴルフに出場される方は2008年ルール適合モデルから選んでください。競技ゴルフに出場すると、クラブ確認(アンケート)がありますから気を付けておきましょう。せっかく出場しても失格もしくはドライバー封印してプレーするとなれば大変です。早めに購入しクラブの感覚を取り戻しておきましょう。
クラブ選手権などでは各ゴルフ場により決められていますので、しっかり確認しておいてください。
間違いやすいルール適合モデル。2008年からスプリング効果のあるクラブヘッドを決められた値を超えないようにするルールです。これはR&Aで決められました。
なお、【2007年SLEルール適合】など表記されているモデルは2007年12月31日まで使用可能で2008年1月1日以降は不適合となりますので競技ゴルフをされる方は注意してください。詳しいことは上記のSLEルール適合モデルについて、で詳しく説明しています。
シニアで距離を出したい方はヘッドスピード制限モデル
シニアの方には朗報です!ヘッドスピード制限モデルが最近ちらほら販売されてきました。これだけ年齢層の違うゴルファーがいるわけですから、マーケットとして成り立つのでしょう。しかし、金額的には高いですよ。ヤマハから販売されているモデルなどはシニア向けのもので凄いです。