
ヘッドスピードとフレックスについての解説です。ゴルフクラブを選ぶ上で1つの指針になるのがヘッドスピードです。お気に入りのクラブでもヘッドスピードに合ったシャフトがなければ諦めなければなりません。自分には手ごわいシャフトでも優しすぎるシャフトでもいけません。
ヘッドスピードとクラブシャフトには密接な関係がありシャフトを選ぶ上でヘッドスピードに合ったシャフトのフレックス(硬度)を探し出すことはゴルフを楽しむためにはとても大切なことなのです。
飛距離はヘッドスピードと密接な関係がある
飛びの三要素は「ボールの初速」、「打ち出し角度」、「スピン量」です。この中で最も飛距離に影響を与えるのはボールの初速になります。これが約7~8割を占めるといっても過言ではありません。
ボールの初速を上げるためには速いヘッドスピードが必要になります。飛ばしたいのであれば、ヘッドスピードを上げることが最も効率が良いことになるわけです。
ゴルフシャフトはヘッドスピードに応じた硬さが用意されています。これをシャフトのフレックスと言います。例えば、ヘッドスピードが40m/sの人であればフレックスRのシャフトをすすめられることになります。
ヘッドスピードを測定しよう
ヘッドスピードを知るためには2つの方法があります。1つはゴルフショップに足を運びヘッドスピード測定器を使って測定してもらうことです。これはヘッドスピード以外のスイング要素(スピン量・ボール初速・サイドスピン量・ボールの曲がり具合など)を知ることができるのでおすすめです。
ただあくまでも目安であり現時点でのスイング要素だということを割り切ってください。アマチュアゴルファーは日々の開眼で刻々とスイングが変化しますのでしばらくして再測定してもらうと全く違う結果になることが普通なのです。それでもヘッドスピードはほかの要素ほど大きな変化がありません。
それでも練習次第では10m/sほどヘッドスピードが上がったという人もいます。5m/sくらいならゴルフを続けていると上がると思います。スイングがスムーズになりスイングする体力や握力がついてくるからです。みなさんも大丈夫です。ご心配なく。
2つのヘッドスピードを知る方法は簡易的なヘッドスピード測定器を使うことです。ショップまで行くことが難しい人も中にはいらっしゃるはずです。私もその内の1人でゴルフショップまで行くには車で片道2時間半かかるわけで、たかがヘッドスピードを測るためにいく距離ではありません。(行きますけど)
ヘッドスピードをどうしても知りたい人にとっては喉から手が出るほどほしいものです。ゴルファーであれば一度は買おうか迷ってしまうヘッドスピード測定器だと思います。安いもので千円しないものから2~3万円というものまであります。やはり高い方がしっかりとしたデータを取れます。
ただ、1回だけのヘッドスピードを計るだけのために手に入れるのはもったいないので、もしもみなさんの周りに持っている人がいるのであれば借りることをおすすめします。これを見ているゴルフ練習場のオーナーの方がいらっしゃれば購入を検討していただけるとお客さんも喜ばれると思いますよ。
フレックスが合っていないと大変なことに
ヘッドスピードとフレックスが合っていないシャフトを使うとミスの本質が見えなくなることもあります。たとえば、一般の男性がレディースのフレックスLのクラブをいつものように振ると、ヒッカケが多発するはずです。また、ボールの弾道が異常に高くなることも分かります。逆に女性が男性用の硬いフレックスのシャフトを使うとボールは上がらず、重いクラブは振ることもままならないはずです。
もしも誤ったシャフト(自分に合っていないシャフト)と気づくことなく使い続けると、クラブのせいでボールを上手くコントロールできていないにもかかわらず、自分のスイングを疑うことになってしまうのです。それだけに自分に合ったシャフト選びがいかに重要か理解できると思います。
ヘッドスピードとフレックスの選び方
これは大まかなヘッドスピードとシャフトフレックスの関係を示しています。シャフトのメーカー、モデルによっても違いがあるはずです。一般的にシャフトが硬くなるとヘッドバランスも重くなりますし、トルクは少なくなります。

ただし、ヘッドスピードだけで決め付けなることができないのも事実です。スイングテンポが速い人は硬いシャフトが合う人もいますし、ゆったりとしたスイングをする人は柔らかいシャフトのほうが合う人もいるのです。この辺がゴルフクラブを選ぶ上で難しい部分になるのです。
シャフトメーカーのHPを参考に選ぶことも1つの方法です。ただし、私もシャフトメーカーで調べて使ってみてもシックリこないことが多いです。それだけに早く自分のお気に入りのシャフトを見つけることが大切になりますので、みなさんの仲間のクラブを試打させてもらうことがもっとも良い方法だと思います。
フレックスの呼び名
シャフトフレックスはLL、L、A、R、SR、S、SX、X、XXの順で硬くなります。硬くなるにつれシャフト単体が重くなるのが一般的です。これは見た目で判断できない部分で、シャフトの内側に厚みあるほうが重く硬くなります。以下フレックスの詳細です。
フレックスX | Xはエクストラの略です。一般使用のシャフトの中で最も硬いシャフトになります。用意されているシャフトにはなく、特注(オーダーメイド)という形になっているときもあります。当然、XX(ダブルX)、XXX(トリプルX)はもっと硬いシャフトになります。 |
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フレックスS | Sはスティッフの略です。一般的にヘッドスピードが速いといわれる人向けのシャフトになります。Sは「ストロングじゃないのか」ということで、こちらへ調べに来られた方は残念でした。SX(またはXS)はSより硬くXより柔らかい中間のフレックスになります。 |
フレックスR | Rはレギュラーの略です。平均的なヘッドスピードの人に向いています。R2はRよりも柔らかく、シニア向けのクラブに取り付けてあることが多いです。 |
フレックスA | Aはアベレージの略です。少し力のある女性向けのシャフトと思ってください。シャフトによっては、R2と重なるヘッドスピードになることが多いです。 |
フレックスL | Lはリンバーまたはレディースの略です。Aよりも柔らかいシャフトで、一般的な女性に向いています。最近はLL(ダブルL)も登場しているようです。名前は大柄ですが非力なゴルファー向けです。お間違いのないように。 |
以上、参考になったら幸いです。