GPSナビの距離測定器が人気となり久しいわけですが、とりわけ2006年のルールの改定が距離測定器の利用に拍車をかけたことは事実です。ローカルルールの規定に従って距離測定器を利用することができることになりました。
1990年代、ゴルフを始めたころ「残り距離を測ることのできる機器があればいいのに」と考えたのは私だけではないはずです。あれから数十年。夢が現実になりました。それがGPSを利用した距離測定器です。
当時調べていたころは、レーザー式の距離測定器が一般的でした。誰も使っていないので恥ずかしいことと同時にどれくらいの精度なのか不安もあり、安い買い物ではないので購入をためらったことを覚えています。
しかし、ここにきてPGS式の距離測定器が低価格で精度も比較的上がったため広く大衆化し、そろそろ買い時と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。何よりゴルフ場のローカルルールで定められていれば使用することができるというのが魅力です。
それでも競技ゴルフのの場合、ローカルルールでは定められていたとしても、距離を測る機能だけ備えているものに限られます。その他の機能が付いていれば失格になりますので注意しましょう。
ここではGPS式距離測定器の選び方について解説します。
GPS式とレーザー式距離測定器の比較
距離測定器として2つの種類があります。1つは衛星を利用したGPS式、もうひとつは被写体をフォーカスして距離を測定するレーザー式です。それぞれに長所・短所があります。
GPS式の3つのタイプ
GPS式の長所
レーザー式に比べると比較的小さく、腕時計タイプやポケットタイプは小さめで使い勝手が良く、レイアウトが表示できるようなスマホタイプもありますのでコースマネジメントをする上で役立ちます。そのため立っている地点から見えないハザードなどもその場で分かり、わざわざ歩測することなくある程度のコースイメージを思い描くことができます。PCを使ってスコア管理できるものやグーグルアースと連動するものもあり使い方は今後も広がるはずです。
GPS式の短所
測定距離の精度がレーザー式に比べ劣っています。±2~3ヤードとされていますが、天候に左右される部分があります。また、充電したあとの稼働時間が10時間程度なので、1ラウンドならともかく1.5ラウンド・2ラウンドすることになると充電が必要になります。
ゴルフ用レーザー式距離測定器
レーザー式の長所
測定距離の精度が正確±1ヤードとされています。練習場でアプローチなどの距離感をしっかりと把握できます。もちろん練習場のボールではなく実際に使用しているボールを使うことが前提です。また、高低差や斜距離を測定できるため打ち下ろしのホールではより正確なショットをすることができます。プロキャディはレーザー式を使うことが多いです。競技ゴルフの練習ラウンドなどで正確な距離を知るためにはたいへん役に立つのがレーザー式です。
レーザー式の短所
見えるものは正確に測定できるものの見えない部分、ドッグレッグホールや打ち上げホール、目視できないハザードなどの測定ができません。また、最大測定距離が短いものだと手振れによりターゲットを誤認してしまうこともあり、高性能なレーザー式が必要ですが高額になります。
比較項目 | レーザー式 | GPS式 |
---|---|---|
距離の誤差 | ±1ヤード | ±2~3ヤード |
大きさ | ○ | △ |
価格 | 高い | お手ごろ |
コースマネジメント | △ | ○ |
スコア管理 | × | ○ |
それぞれに特徴があります。ゴルファーのプレースタイルによって選び方は変わるはずです。ゴルフを楽しみたいのであればGPS式。競技ゴルフの練習ラウンドで下見をしたいときはレーザー式が強い味方になります。両方持っているのが理想です。
GPS式の3つのタイプ
GPSタイプでも大きく分けて3つのタイプに分けることができます。
ポケットタイプ
ポケットに入ることがキャッチフレーズのポケットタイプ。たくさんの方が使っているため価格が8千円を切るものまで発売されています。ポケットに入れるよりも専用のベルトホルダー式ケースに入れた方がいいでしょう。
腕時計タイプ
ポケットから出し入れする煩わしさを解消してくれるのが腕時計タイプです。大きさ的には少し大きいと言われていますが、スイングには影響ないという意見がほとんどです。必要最小限の情報だけを素早く知るには腕時計タイプがいいでしょう。
ポータブルタイプ
スマホのような操作性が特徴でコースを上から眺めることができるため視覚的にコースをイメージしやすくなります。コースマネジメントを心がける必要のあるゴルファーにとって役に立ってくれるのがポータブルタイプです。液晶パネルの反射で見ずらかった画面は改良されて見やすくなっています。
これまでの残り距離の測り方
これまでラウンドで残り距離を把握するためにできることといえば、
- ヤード杭を利用して歩測
- キャディさんに聞く
- ゴルフ場にある距離測定器
- 目測
これは現在も変わりませんが、近年プレースタイルが多様化してきて薄暮プレーや早朝プレー、ゴルフ場で設定した日にセルフプレーをするゴルファーも増えました。キャディさんを付けないセルフプレーのためGPS式の距離測定器が利用されるようになりました。GPS式距離測定器は以前に比べて価格もお手ごろになりなおかつ機能面も向上したことで一気に普及しました。
エリア | 都道府県 |
---|---|
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