
現在、ウェッジと言えば、ピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)です。(これにもうひとつ加えるならばロブウェッジ(LW)でしょう。)
私がゴルフを始めたとき古いアイアンセットを譲ってもらったためアプローチウェッジはありませんでした。当時のアイアンセットと言えば、3番~9番アイアン、PW、AW、SWの10本セットが普通でしたのでアプローチウェッジが入っているアイアンセットが欲しかったことを覚えています。
ウェッジはアイアンセットから切り離された
現在は、5番~9番アイアン、PWの6本セット、4番アイアンを含めた7本セット、6番アイアンからの5本セットが主流になってきています。どうしても必要なアプローチウェッジ(AW)・サンドウェッジ(SW)は別に揃えるか今まで使っていたものを使うかのどちらかです。
ウェッジはアイアンとは別物と考える時代になりました。アイアンのロフトが年々立ってきたことによりピッチングウェッジ(PW)とアプローチウェッジのロフト角度の間隔が広がりすぎたことが理由です。
その間を埋めるためウェッジ4本のススメなどもあり私たちには到底受け入れがたい方向へ進んでいる気さえしますが、幸い私の周りではウェッジ4本を考えている人はいないようです。
「やさしく飛ばせるアイアン」がキャッチコピー
現在のウェッジのロフト角度を語るにはPWのロフト角度に注目することがとても重要になってきます。基本的にやさしいと言われるアイアンセットはロフト角度が立っています。
これは、やさしく飛ばせるということがキャッチコピーになっているわけですから当然ロフト角度が立っているのです。その影響を受けるのは、ロングアイアンとPWです。
一般のアマチュアにとってロングアイアンは上がるどころか打てなくなってしまい、ショートウッドやユーティリティに変化しました。ウェッジは、バリエーションを増やすことで使う側に選ぶことを求めたことになります。
簡単に考えると7番アイアンに6番アイアンのロフト角度を持たせ、9番アイアンに8番のロフトを持たせることで、8番アイアンのソールに「9I」と刻印してあるようなものです。別にやさしくなったわけではないのです。もちろん、クラブの進化でヘッドが大きくなったことでスイートスポットが広くなったりしてやさしくなった部分はあるでしょう。
ロングアイアンについてはアイアンの選び方で詳しく話していますのでそちらを参照してください。