2010年全英オープンも終わり、リンクスコースの難しさを再認識することになりました。重い海風にあおられて50ヤード近く持っていかれるということでした。みなさんはそのような中でゴルフをしたことありますか?
風の中のゴルフは得意不得意というよりも、こればかりは慣れではないでしょうか。”けん”のホームコースは海の隣りにあり、当たり前のように風が吹いています。風がないとゴルフをした気がしない!?のです。
風が吹いていないと、緊張感がなくなるのでしょうか、しっかりとした目標を定めることなく打ってしまい、ミスすることもあるくらいです。また、風が吹いていないときは「いやいや!上空は吹いているはず」なんて決めてかかるときもあります。これは私を含めて仲間たち全員同じ考えです。疑ってかかってしまいます。
全英オープンでは、アプローチにパターを上手に使うことがカギになるようです。青木さんと戸張さんの解説では、石川選手に対してアプローチのとき「ここからはパター」といったようにアプローチをパターで行なうことが最善策といったことを盛んに話されていました。
それでも石川選手の中にはパターでのアプローチという引き出しがなくウェッジでチップショットしたりランニングアプローチをしたりして凌いでいました。パターでアプローチを行なうことができたらもう少し確率の良いゴルフができた気がします。
アプローチにパターを使う人と使わない人がいます。”けん”は今まで記事でも書いているようにアプローチでパターをできるだけ使うことをすすめています。やはりパターはやさしいのです。
グリーン周りからウェッジでアプローチして1メートルにつけた場合、「ナイスアプローチ」と言われますが、パターで同じように1メートルにつけても「ちょっと距離を残したな」と思うはずです。ウェッジで1メートルは”よくできた80点”に対してパターでは”60点”なのです。
また、ウェッジで1.5メートルによっても60点くらいで、パターで50センチ以内によって初めて80点くらいなものです。言葉から推測してもパターの方が「もっと寄せることができる」と分かっているのです。
当然、パターよりもウェッジで行なう方が良いアプローチもあります。例えば、長い距離を残したアプローチです。パターでグリーンの傾斜や距離感を合わせるよりも、ウェッジで複雑な傾斜をある程度飛び越えて寄せる方が良いときもあります。すべてがパターでもいけません。
どうしてパターを使いたくないのか考えた場合、簡単に考えて2つの理由が存在します。
一つは、周りの目線が気になること。アプローチをするのにウェッジで行なわないことは「男らしくない」みたいな雰囲気があるからです。むずかしいティーショットでドライバーを持たないときに、周りからツッコミを入れられるのと似ています。
対策として周りの目線は無視すること。
もう一つは、パッティングのフィーリングを壊したくないという気持ちです。速いグリーンに合わせてパッティングの感覚を研ぎ澄ましているにもかかわらず、グリーンの外からパターを使うことでフィーリングがなくなってしまう気がするのです。
対策として、ラウンド回数を増やすことでミスを怖がらないようにすること、と言いたいところですが、そんなに増やせないのが現実ですので、やはりパッティング練習場でグリーンの外からパターでアプローチすることです。
ただ、そこで終わってはいけません。
パターでアプローチした後、その流れでカップインするところまでグリーン上のパッティングを行なうことです。そうすることでパターでのアプローチとグリーン上のパッティングのフィーリングの切り替えができるようになります。
どんな形にしろ経験が大切です。意外に難しいことではないことに気づくと思います。次回はアプローチでパターを使うときに気をつけること【パターを使ったアプローチ】についてお話します。練習すると次回の記事を読まなくても、その感覚をいやでも考えることになるはずです。
ではまた
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