コースマネジメントは人に決めてもらうものではなく自分で作るものというお話です。
スコアを作る上で大切なことは、自分のできる範囲内のことをすることです。大きなミスをすることなくラウンドできれば、スコアはベストではないけどそれに近いラウンドができるはずです。
闇雲にすべてのホール、すべてのショットで一か八かのショットをする必要はないのです。一か八かは1ラウンドに1回あるいは2回程度にしておきましょう。まったく行なわないことも少し消極的な感じがします。
週に複数からラウンドできるような人たちと違い、自分のできる範囲を確認するためにはそれくらいのリスクを負わなければ今後の課題も見つからないからです。
当たり障りのないラウンドをしていると、いつしかそのような形でしかラウンドできないゴルファーになってしまいます。そしてそのままの形で上ブレすることなく自分の殻に収まってしまうことになりかねませんし、何より勢いのあるときに上手くならなければ上達のスピードは一気に止まることになると思います。
これは個人的な考えですが、実際に周りを見てください。上り調子の人がいるはずです。その人はひとたび守りに入ったゴルフを始めるとその後上達することなく、今いるレベルで落ち着くことになっていくはずです。
説明することはむずかしいのですが、理屈ではなく現実です。
マイペースは悪いことではありませんが、少しは冒険できるゴルファーでなければ、上達はしないのです。ペーパードライバーといっしょです。ミスすることが無いゴルフであることに越したことはありませんが、自分の実力が本来であればもっと上にあるべきなのに、それをわざわざ押し殺してまで一般的に言われているコースマネジメントをする必要はないと思います。
雑誌やレッスン書、ゴルフ場のコースガイドなどに書かれているコースマネジメント通りプレーする必要はまったくないといっていいでしょう。それくらいのマネジメントは初心者ゴルファーにのみ当てはまることが多いと思います。
参考にはしても決してそれを実行する必要はないのです。自分ができると思ったことはやるべきですし、自分がやってみたい・試してみたいと思ったことは1ラウンドで1~2回は試すべきです。
ミスをしなければ学べないことがたくさんあります。それは攻め方かもしれませんし、状況判断やメンタル面なのかもしれません。池越えや谷越えはやってみないと分からないのです。試すことで初めて学習することができる部分ってあるはずです。
それを初めから「やってはいけないこと」と決め付けることはあまりにも過保護な親に似ています。ある程度、失敗したり痛い目に合わなければ分からないこと、体で覚えることがあるのです。
最初に言いましたが、自分のできる範囲を知る上でもコースで試すことは大切です。打ちっぱなしではできても実際のラウンドでできなければ、それはまだ使えないのです。もう一度打ちっぱなしに戻り、それが現実的に使えるかどうかを再度見極めて精度を上げてから再チャレンジしましょう。
そのような形でしか上達が望めないことも多いのです。というかこっちの方が多いかもしれないくらいです。何もかも教科書どおりのゴルフをする必要はありません。ルールに沿ったことをしているのであれば、周りの意見は関係ありません。
みなさんの好きなようにラウンドしてください。失敗したら自分に返ってくるわけです。それをどう受け止めるかで今後の上達速度が変わってくると思います。
頭でっかちでコースマネジメントをむずかしく考えることなくプレーしてください。マネジメントは自然に考えているものです。
各コースの特徴から考えたマネジメントに自分のできることを重ね合わせることでコースマネジメントができあがるわけです。誰一人として同じ人はいないのです。
ではまた