“けん”です。本日のゴルフレッスンは「足し算ゴルフと引き算ゴルフ」です。クラブ選択や距離感に関することについて考えてみたいと思います。
一般的にティーショットで使うクラブといえばドライバーです。規定の14本のクラブセッティングの中でもっとも飛距離が出るのがドライバーになります。ホールまで届く距離ではないので最初のショットはドライバーでできるだけ近くに運びたいのは当然です。
ティーショットのあとにはセカンドショットと考えるとドライバーで叩いてできるだけ遠くへ飛ばしたいと考えます。
ホールの位置は事前に分かっているのでセカンドショットをどのあたりに運べば狙いやすいのかわかります。必要以上にドライバーショットが飛ぶことも良いことばかりではありません。フェアウェイウッドが得意な人は、フェアウェイウッドを使ったり、ユーティリティを使ったり、ドライバーで打つと大きいのであれば、距離を引き算して短めにグリップしてコントロールショットで飛距離を落すことも1つの手段です。
セカンドで155ヤードが残った場合、その人が8番150ヤードだったとしましょう。おそらくドライバーにプラスして8番アイアンで155ヤードを打とうとするでしょう。そこで7番アイアンの飛距離160ヤードは頭にありません。
8番アイアンでナイスショットをしたとしても、すでに最小誤差がマイナス5ヤードになっていますので、5ヤード以上のパッティングを残すことに決定しています。
ところが、8番アイアンで狙っている本人は、5ヤード以上のパッティングが残ることなどすっかりと忘れていて、ロングパットが残ってしまったときは「あぁ~」とため息をつきます。
これは十分に予想できた結果なのです。
日本のゴルフの風習で手前からという考えが根付いています。ゴルフ場が満員御礼の時代、できるだけ進行を妨げないようにするためには、わざわざ奥に行って手前に戻ってくるようなプレーをしていては時間がかかってしまいます。
また、グリーンの芝が高麗芝の時代は、グリーンが比較的小さく大きなクラブで打つとトラブルになることも多かったわけです。コース面積から考えてもなかなかグリーンの奥まで気を使ったゴルフ場を作ることが難しい部分もあったのではないでしょうか。そのためグリーンをオーバーすると大きなネットがあるゴルフ場も現在でもたくさん存在します。
ところが最近のゴルフ場はベントグリーンが主流でこれまでのグリーンの2~3倍またはそれ以上の広さがあったりしてやたら手前から攻めたりすると大ショートすることになります。多少奥を狙っても十分にスペースがある時代です。
7番アイアンで最大で飛んだとしてもプラス5ヤードです。しかも、私たちアマチュアゴルファーがナイスショットをする確率を考えると7番で160ヤード打つことはかなり確率的に低いわけですから、5ヤード以内に寄せる確率は非常に高くなります。
そんなことを考えてコースマネジメントをしていくと、スコアは良くなり安定してくるものです。7番アイアンを使わない理由ができるだけショートアイアンに近い番手のほうが曲がらないということもあるでしょう。そのため、当日の調子も加味されなければいけません。
現在はドライバーでぶっ飛ばしセカンドショットでロフトを被せるようにして飛距離を求める足し算ゴルフもゴルフの楽しみ方の一つですが、現在の実力を正確に知る上で引き算ゴルフでスコアを作ってみることも一度試してみる価値があると思います。
届かないクラブを使うと最大で80点のショット、届くクラブで打つと最低で80点のショットです。しかもミスすると寄るというメリットもあります。それなら届くクラブを使いたいですね。
ではまた