”けん”です。本日のゴルフレッスンは、「自信のショット不安のショット」です。ショットを打つ前はいろんなことを考えてしまうものです。その不安要素が次のショットに影響することがよくあります。
目の前に大きな木がありスタイミーになっている場合、そのまま打つと木に当たって何処に飛んでいくのか分からないということがあります。本当に木に当てるだけの”技量”があるのか、「当たらないんじゃないの!?」という気持ちも少なからずあるはずです。
木の上を行けないか考えるでしょう。ウェッジであれば越えることができるけど、そうするとグリーンまで届かないと考えます。それなら枝の下を抜くことはできないか考えますが、フックで打っていくためには、少し木の中心が右寄りにありすぎてむずかしいかもしれない。
スライスであれば方向的には抜けますが、自分の技量ではスライスを打っても高さが必要になり結果として枝葉に当たってしまうと考えるでしょう。「仕方ない!横に出すだけかな」なんて考えていると、自分の順番が回ってきます。
横に出すために選んだクラブは7番アイアン。これなら枝にも当たらないし大丈夫。
アドレスを取りながら思うのです。
出すだけならウェッジで木の上をいけるのに、と気持ちが揺らぐはずです。しかし、まわりを待たすわけにはいきません。仕方なく7番アイアンで木の右側をできるだけギリギリで抜けることができたらグリーンに近づくと考えるはずです。
そんな気乗りしないショットを打ったとしても良いことはありません。結果として木に当たってしまいアドレス位置よりも後ろにボールが飛んで行ったり、最悪の場合、右OBになったりします。
できるだけ前に進みたいという気持ちでスイングしているのに、これでは大きくないか!?と気持ちが揺らぎインパクトが緩んでダフることもあるでしょう。もっと木に近づいただけの結果になることもあるのです。
打つ前に自分の気持ちを整理することがとても大切なことです。自信を持ってプレーすることで、失敗してもミスの原因が明確になります。
しかし、どうしてでしょう。最悪の状況から、たまたまナイスショットしたときは、先程までの不安要素があったことも忘れてしまっているのです。何とも自分に都合の良いことです。そんなことがあるので、それまでの失敗を反省できないのです。
練習場では何も考えないでショットの練習をしているのではないでしょうか。いやいや考えているよ、と聞こえてきそうですが、それは「飛距離が伸びた」とか「スライスしないように」などのボールの行方に関する練習です。
まわりの雑音や情報に惑わされることなく決して揺らぐことのない自信のショットを打つための練習はできていないのです。練習場に比べて本番のコースでは比較にならないほどの不安要素が存在します。
それは、風であったり、ライや傾斜、残り距離、ハザードやOB杭、場合によっては同伴者の目線かもしれません。そんなことに打ち勝つためにも、最終的には感情のないロボットになったつもりでオートマチックに決めたルーティーンに沿ったスイングをすることが大切になります。
ミスしたときは、ルーティーン以前の自分のプランが間違っていたと割り切ることにしましょう。実際、そうだと思いますよ。
ではまた