“けん”です。本日のゴルフレッスンは「でだしで叩く前に」です。久々のゴルフに行くとスタートホールでとても緊張しますよね。スタートホールでバーディを取れればそれが一番乗っていけるのかもしれませんが、そんなことは、たまにしかなく、誰もが1番ホールは無難に終えたいものです。
スタートホールは、重苦しい雰囲気の中でのティーショット。ティーグランドでの会話も普段よりテンションが高いはずです。「今からゴルフを楽しむぞ!」という心の叫びが気持ちの高ぶりにつながるわけですが、ゴルフをしている人にっては、胸が躍るこの瞬間は、理解できますよね。
ところが・・・
でだしの数ホールで叩いてしまうことのほうが多く、ゴルフができる喜びを簡単にかき消してしまいます。まさに天国から地獄、ゴルフは怖いです。
叩いた分、挽回しようと躍起になると大きなトラブルになります。同伴者の普段では考えられない”好調なでだし”も私たちの焦りを生みます。同伴者としては、私たちが先に崩れたことで少しだけホッとした分、気持ちが楽になったとも考えられます。
その上、いつも切磋琢磨して練習しライバルと思っている相手の「まだ3ホール目だよ」という“励ましの言葉”が”上から目線”の言葉にしか聞こえず、劣等感を感じてしまい余計意識することだってあるはずです。
その反対に、同伴者が先にOBなどトラブルになるとホッとすることはよくあることです。自分だけがトラブルに見舞われたらどうしようなんて脳裏をかすめることがよくあります。
せっかくのラウンドなのに、でだしの数ホールで終わってしまったようなことにならないために、世間では、「上がってナンボ」とか言いますよね。ゴルフは終わってみなければ分からないということでしょう。
一つのホールで考えた場合、パー4で2オン2パットでも、3オン1パットでも同じパーだよ。ということです。また、1ラウンドで考えた場合でも、前半打ったけど、後半で盛り返したとか、逆に前半の30台でラウンドしたのに、後半は50打った!などホールアウトするまで分からない、ということでしょう。それと、ハンディを持っている方であれば、「ハンディ分ミスができるよ」なんていう寂しい励ましの言葉も用意されています。
実際にホールアウトしてみると上記のことは、当たっていることが多いのですが、ラウンド中、「上がってナンボだよ」なんて考えることのできる人は、相当な自信家でない限り考えられません。
確かに上がってみるといつもの平均的なスコアであったり、少しだけ悪いスコアだったりです。しかし、ラウンドしているときには、「これ以上ミスできない」と考えながらの苦しいラウンドになっているはずです。
“けん”は、ゴルフの先輩方とよく飲みに行くことが多いのですが、何時間でもゴルフの話題は絶えないものです。そんなとき良く出る話が「上がってナンボ」。そんなときは、ボールが飛ばない人が、飛ぶ人に対して言う言葉のような気もします。
先輩に教えてもらったことは、でだしで叩いたときは1ラウンドで考えると取り戻そうと必死になりすぎる、自分を追い込んでしまうから、「その日のラウンドの目的を、これからの数ラウンドで考えたり、1年の平均スコアの中で考えてみたりすることで、気持ちをコントロールすることも大切だよ」と教わりました。
先輩は酔っていますので、それを言ったことも覚えているかどうかわかりませんが、”けん”の心には響いたことをよく覚えています。現実から逃避してしまうようなことかもしれませんが、冷静になれることは確かです。
みなさんもでだしで叩いてしまったら、スコアの目標を変えてみることで、冷静になれるとおもいます。これはでだしで叩く前に考えてもいいかもしれませんよ。
ではまた