本日のゴルフレッスンは「ドライバーの芯で飛ばす」です。460CCの大型ヘッドドライバーが全盛を向かえ、フェースのどこで打っても芯に当たっている気がするのは、私だけではないと思います。
「ここら辺に当たれば飛ぶ」の時代です。以前は、小さなスイートスポットを外すと悲しい結果になるのは分かりきっていただけにフェース面のどこに当たっているのか、気になって仕方がなかったわけです。
そのため、ゴルフショップに行っては、必ずボールを打ったときに出来る打球痕が残るシールを買っていましたが、しばらくすると粉末状のベビーパウダーのようなものをフェース面にふりかけるスプレーがひそかな人気になり(私たちの周りだけですけど)、まぁ練習場はその粉でところどころ汚れていたことをよく覚えています。
しかし、現在は最初にお話しましたように大型ヘッド。メロンパンを振り回しているようなものでフェース面の何処に当たったとしてもある程度、飛んでくれるようになっています。
しかも・・・
それなりに曲がらないのです。v(ー_ー)
これほどまでに進化したドライバーを手にしているにもかかわらず、もっと飛ばしたいと思うのはすべてのゴルファーに共通する願いです。トライバーが飛べばそれだけセカンドショットで短いクラブを持てるわけですし、それが最強の精度につながることになるからです。
ではフェース面のどこに当てるとどんな球筋になるのか考えてみましょう。知っている人も復習程度にもう一度勉強してください。
これはドライバーのフェース面です。赤い点がど真ん中の芯と思ってください。そして緑色の丸印が打球痕です。理想としては赤い点で打つことが最も飛びそうな気がしますが、そうではありません。
スピン減の飛びを実現!
赤い点よりも少しだけ上の部分で打つことでスピン量が減り高くボールは上がるもののテンプラでもなく飛ぶボールが期待できる部分です。
ただ、ある程度のヘッドスピードがないと逆に手前に落ちてしまうこともあります。
また、たまたまここで打ったときは、「ミスった!」と感じる人が多いはずです。しかし、普段よりも飛んでいるわけです。これは芯で打つときよりも打感がイマイチ良くないからです。
そのため打った瞬間に「あぁ~ぁ」なんていっているとあとで恥ずかしい思いをするところになりますので普段から打ったあとも声を出さないことにしてください。
フェード系
Bの位置に打球痕がある場合、フェードボールの球筋になることが多いです。スイング軌道もある程度良い場合に限ります。
アウトサイドインが酷ければ大きなスライスになることもあるわけですからその辺は自分で確認するしかありません。
フェース面は中心からトウ・ヒール側にかけて丸くなっています。これを「バルジ」といい、フェースの中心よりも軽くヒール側に上がると右打ちの場合、左に飛び出し右に戻るような効果があります。これをギア効果といいます。
ドロー系
誰もが憧れるドローボールはここで打っていた!というわけです。ドローボールヒッターのシングルさんのドライバーのフェースを見せてもらってください。
1本のドライバーを長く使っているシングルさんのドライバーのフェース面には一箇所だけ白くなっているところがあります。
これが打球痕ですが、イラストのCの部分にくっきりと跡が残っている場合があります。”けん”も昔は先輩のドライバーを見せてもらって同じように打球痕がつくように練習に励んだものです。バジルの効果はフェードと同じ理屈ですよ。
吹け上がり系
ボールが吹け上がってしまう人はこれを疑ってください。ニュードライバーを購入し、個人的にまったく合わなかったドライバーがあるのですが、どういうわけかイラストのDの位置に当たるドライバーでした。
感じとしては、とてもいい感じで飛び出しますが、途中で吹け上がるのです。距離的にもドライバーで打ったとは思えない飛距離に愕然とした覚えがあります。
数ラウンドで買い替え決定だったわけですが、それまでディープフェースのドライバーを使っていたにもかかわらず、どういうわけかシャロー気味のドライバーを購入してしまったために起きてしまった”事故”だと確信しています。
Dの位置で打つとボールに強烈な縦スピンが掛かることになりますので、前に進む推進力が弱まってくるとライズボールのように上昇し「スー」と静かに着地します。信じられません。
テンプラ系
イラストを見れば一目瞭然ですが、テンプラです。悲しいかなボールはサンドウェッジよりも遥かに高く舞い上がります。
ボールの行方を見失うほどの高い球筋なだけに落ちてくるときの悲哀はやったことがある人となら分かち合える部分です。
ボールの落ち際も悲しいのですが、飛距離的にもパターでも「フルショットすれば届くだろう」くらいのところにあったりして、フェアウェイまでも届かないときがあります。どうせならOBのほうが良かったかな、なんて気さえします。
しかもフェース面ではなくクラウン部分に打球痕がついてしまうことが多く、格好良かったブラックのドライバーも2度と消えそうにない打球痕が新車のかすり傷を思い出させます。フェアウェイウッドならいざ知らずドライバーではかなり格好悪いですよね。
MAXの飛距離を実現する打球痕
ドライバーで飛ばしたいと切に願っている人は、イラストのEの位置で打つことです。
スピン量が減り、しかもギア効果もあるのでドロー系の球筋です。ボールは棒球のように空に飛びだします。
ここで捉えたとき初めてみなさんのMAXの飛距離が体感できるはずです。キャリーで飛ばしてランまで期待できる最高の打球痕です。ドラコンホールで試してください。
以上です。あといくつかありますますが、これくらいにしておきます。
打球痕の位置はそれほど変わるものではない
ある程度、練習を重ねた人がボールの位置やアドレスを変えたとしても打球痕の位置はそれほど変わるものではありません。人間の本能というものでしょうか。少し離れて立てば、前のめりになってインパクトしますし、逆にボールに近づくとインパクトでは仰け反るものです。
そのため打球痕を変えるには根気強い練習が必要ですが、どうしてもという場合は、インパクトを見るつもりで振ることで意外に簡単に打球痕を変えることが出来る場合があります。
まずは自分のドライバーのフェース面を確認してみてください。
ではまた