届かなければ入らない

”けん”です。本日のゴルフレッスンは「パッティングに影響を与える要因」です。パッティングに楽しみを見出すとゴルフの幅が広がりラウンドが何倍も面白くなります。トータル72打のうちパットの占める割合はその半分の36です。

パッティングをおろそかにしている人も多くいます。グリーンに乗せるまでがゴルフでパッティング時は次のホールのティーショットが頭にあってパッティングどころではないのです。パット数を縮めるとすぐに大きな差になってスコアに表れます。

しかもラウンドで自分を生かすも殺すもパッティング次第ということも多いです。ティーショット、セカンドショットと豪快なショットを連発したあとに、小さくなって地面を這うように転がす”たかがパッティング”なのですが、ラウンド全体を左右することさえあるのです。パッティングはゴルフの中でも重要な役割を担っていることを改めて考えるべきです。

パッティングに影響を与える要因

ボールをカップに入れるには、「距離感」と「方向性」です。この2つのどちらか一つでも間違っているとボールはカップインすることはありません。ただ、カップに入るのは決してジャストタッチだけではありません。

届かなければ入らない

数十センチオーバー目に打ったとしても、カップの奥の淵に当たって入りますし、カップ自体の大きさ(直径)はボールの数倍ありますのでそれなりに許容範囲があります。それでもカップをオーバーしなければ入らないのは当然のことです。

風の影響

「距離感」と「方向性」がパッティングに影響するのであれば、風の影響も考えるでしょう。風が強い日にはボールが小刻みに震えているときがあります。とてもやりづらいパッティングですが、実際のところボールに与える影響よりもパッティング中に体に当たる風の影響の方が大きいです。(ただし、グリーンが速い日は要注意です)

風の強い日に考えるのであれば、パッティングスタイルということになります。風に負けないようにスタンスを広く取ってドッシリと構えるか、その逆にできるだけ風の影響を受けないように”細く”構えるかです。自分に合ったスタイルを見つけましょう。

距離感

距離は長さです。これをパッティングでは力加減を使うことで距離感を出します。セカンド地点からのアイアンショットであれば、残り距離からアイアンの番手を選ぶことができます。

アイアンのロフト角度とシャフトの長さがそれぞれ異なるので、様々な距離を打ち分けることができます。基本的にフルショットであれば距離の誤差はほとんどないはずです。

しかし、パッティングでは距離を力加減に変換しなければならないのでむずかしくなります。力加減といえばとてもアバウトな気がしますよね。

現在の主流はストローク式です。左右対称に振り幅を変えることで距離感を出します。特に最近のベントグリーンには大変有効です。

方向性

グリーン上のラインを読み、アドレスに入ります。イメージしたライン上にボールを乗せることに意識が集中してしまうと、距離感が合わなくなることがよくあります。せっかくラインには乗っていたのにショートしてしまうのです。

このようにならないためにもアドレスに入ったら、普段どおりのパッティングで距離感だけを考えながら行なうことが大切です。パッティングの最中にラインのことを考えるのではなく、アドレスした時点で方向性は完了しておかなければなりません。

もしも、グリーン上でラインが完璧に読むことができたとしたら、少々距離感が間違っていたとしてもそれほど崩れることなくラウンドすることができるはずです。パッティングの練習と同じくらいにグリーン上の読みも身に付けるべきテクニックなのです。

どちらが先!?「距離感」と「方向性」

「距離感」と「方向性」のどちらが欠けても成立しないのがパッティングです。距離を正確に打つことで初めて自分のラインが正しかったのか分かりますし、ラインが読めなければ距離を合わせることはできません。

パッティングの距離感と方向性

では「距離感」と「方向性」のどちらを先に考えるべきなのでしょうか。みなさんどうでしょう。これは人により異なると思います。グリーンに上がる前にある程度グリーンの傾斜を読むことまで含めるとラインが先のような気がしますが、現実的には距離感を考えなければラインを算出することはできません。「鶏が先か、卵が先か」の話になりそうです。

ただ、どちらが先でも後でも、頭の中で「距離感」と「方向性」のバランスを何度も繰り返し取りながら、理想のパッティングをイメージすることになると思います。

どうしても分からないとき・・・

短い距離は強めに真っ直ぐ。長めの距離はカップの手前まで含めて距離感と方向性を出していくことになります。

ではまた