2017年マスターズを制したのはセルヒオ・ガルシア。ジャスティン・ローズとのプレーオフを制しての優勝です。ガルシアはメジャータイトルを取る選手ということでデビュー当時から「神の子」として活躍してきました。
しかし、メジャータイトルにはなかなか手が届かず、そのことが原因なのかショットの時のルーティンの長さからイップス病なのかと話題となり、ルーティンを変えたりして苦労してきました。
いつかは勝つだろうと言われて長かったガルシアがついにメジャータイトル、しかもグリーンジャケットに袖を通すことになりました。フィル・ミケルソンが初優勝したときも興奮しましたが、今回はそれ以上でした。
優勝することでその後活躍することも
フィル・ミケルソンが同じようにメジャータイトルを取れなかった時代「無冠の帝王」と呼ばれていた時がありました。今では信じられないことですが、当時を知っている人は懐かしく思われるはずです。ミケルソンがメジャータイトルを獲得した後は皆さんご存知の通りの活躍です。
また、日本の女子プロ不動裕理選手は現在日本国内50勝という記録です。数字だけ見るとすごい選手なんだな!と考えてしまいますが、1勝目がなかなかできず、「万年2位」のレッテルを張られました。ミケルソン同様、その後の活躍は50勝という数字をみるだけで一目瞭然です。
ガルシアは年齢的にも30台後半。すでにピークを過ぎているのかもしれません。これからの活躍は限られています。それでもこの年齢で初メジャーを獲得した選手がこれからどのような活躍をするのか、という観点から注目したいです。
負けはしましたが、ジャスティン・ローズは日本でも馴染みの深いゴルファーです。二人の一騎打ちとなった2017年マスターズはとても紳士的でエキサイティングなゲームになりました。今回のプレーを観てジャスティン・ローズが好きになった方も多いのではないでしょうか。
松山は最終日ベストスコアをマーク
松山英樹選手は本日のベストスコアをマーク。しっかりと実力を示すことができました。優勝争いから外れたときスコアを出すことはよくあることです。こんなことをしている選手ではないと思っています。
本来であれば、最終日、ガルシア、ローズと並んで同じようにテレビに映し出されるプレーを見せることができるのが松山です。
日本からの期待度はマックス。メディアが盛り上げるのは良いことだと思いますが、タイガーと比較したりとやりすぎな面があり違和感を感じていました。
メジャータイトルではないトーナメントで優勝することでも大変なことです。いつかはメジャータイトルを取ってくれるものと信じて応援したいです。
ではまた
マスターズ・トーナメントについて解説。名前の由来からパトロンまで