2020年マスターズ

コロナの影響で延期となったマスターズ。ついに始まりました。

例年4月に行なわれるため、オーガスタはきれいな緑に囲まれていますが、今年は11月開催。4月に比べると見た目は少し劣ってしまうのは仕方ないようです。

2020年マスターズ

また、基本的にマスターズにラフはないイメージですが、今年はラフもしっかりと確認できます。

2019年のマスターズでは、伝説を目の前で見ているといっても過言ではないタイガー・ウッズが5度目の優勝という快挙を達成しました。

いくらタイガーが優勝候補として挙がっていたとしても実際に優勝することはかなり確率の低いことと思っていました。そんな中で優勝するタイガーは次元が違うゴルファーです。

2020年はどのようなドラマが待っているのか非常に楽しみです。

ジョン・ラームの水切りショット

練習ラウンドでジョン・ラームが16番パー3で水きりショットをしてきれいにグリーンに乗ってピンの右側から大きく回ってくるよう感じで奥からカップインし、ホールインワンをしています。ちなみにこの日はラームの誕生日でした。

16番では毎年練習ラウンドでみんな水きりショットをして楽しませてくれます。ちなみにパー3コンテストも中止でした。

2020年マスターズ1stR

ジャック・ニクラウスらのショットで始まった2020年マスターズ。ニクラウスがかなり太ったな、と思いながらスタート。

始まった途端、雷で3時間ほどの中断をはさみラウンドが進みましたが、多くの選手がラウンドを終えることができませんでした。

注目の選手はデシャンボ―

デシャンボーはコロナの影響で長いオフの期間に体を大きくしています。ただ筋肉を必要以上に付けるといった今までの常識とは異なり、体重を重くして体感をしっかりと鍛えることが飛距離アップにつながると考え実際にこれまでの常識を超えるプレーをしています。

ただ、初日のデシャンボ―は最初から飛び出すことを考えてしまったのか、あわやOBになりそうな場面もあったり、ブッシュにつかまったりと踏んだり蹴ったり。

気持ちが前面に出てしまい空回りといった感じでした。しかし、あがってみると2アンダーということで落ち着きを取り戻しつつあります。

昨年の覇者、タイガー・ウッズは、ノーボギーのラウンド。とても落ち着いています。今年は試合の出場数も少なく結果も出ていないため何とも言えないところです。ただ、タイガーの場合、出場してくれることにラウンドしてくれることに私たちはうれしかったりします。

もう引退と思わせた時期もありました。成績が振るわずタイガーは終わったと言われたこともありました。そんな中の昨年のマスターズ優勝でした。

タイガーには活躍してほしいのは山々ですが、怪我をせず長くゴルフを私たちに見せてほしいと願っています。

日本人は松山英樹、今平周吾が出場

早めのスタートだった松山英樹は、10番からのスタートでしたがすぐに雷の中断となりましたが、その後は落ち着いてプレーすることができました。

普段、松山はあまり自分の気持ちを表に出さないことで知られていますが、マスターズに関しては、「グリーンジャケットを着たい」とはっきりと言っています。マスターズのことを話す松山は子供のように目をキラキラさせて話します。

今平周吾は日没サスペンデッドで5ホール残して初日を終えています。

今年のマスターズは異例の時期の開催になりました。観客がいないマスターズはいつもの歓声が聞こえないため、雰囲気が全く違います。

早く新型コロナが収束することを願っています。

2020年マスターズ2ndR

初日、ホールアウトできなかった分も含めてのラウンドとなり、タフな一日になった選手も多かったわけですが、2日目も日没サスペンデッドです。

グリーンは昨日よりも速くなっているような気がしますが、例年と比べると少し見劣りすることは否めません。

デシャンボ―はロストで流れが変わる

初日から特別調子がいいわけではなく辛うじて我慢していましたが、今日はティーショットを曲げたボールが見つからずロストボール。ティーイングエリアに戻って打ち直しをすることになりました。そこから調子を戻すことができず、スコアを落とします。

それでも我慢していましたが、心が折れたようなかわいそうなデシャンボ―。6ホール残して終了です。パー5を2つ残していますので予選通過してほしい。デシャンボ―の強烈なゴルフを決勝ラウンドでもみたいですね。

伝説のゴルファー、タイガー・ウッズは静かなラウンドをしています。タイガーは8ホール残してサスペンデッドになっています。まだ伸ばせるホールを残していますので、2日目分をあと2~3つ伸ばせれば、3日目以降盛り上がります。

久しぶりに「タイガーチャージ」をみたいですよね。

松山英樹、3日目抜け出してくれ!

松山は8番パー5で短いバーディパットを外して流れが変わってしまうのではと思っていましたが、9番のピンチを乗り切り少しホッとしました。

松山はいい位置にいますので、3日目抜け出してくれることを期待したい!

今平周吾、予選通過!?だよね

今平は神がかったようなパットが入り、なんと予選通過だと思います。8番のバーディーパットはアマチュアのパッティングのように強く、入らなかったらどこまでいくのか、と気持ち悪くなるくらいのノーカンパット。しかし土手に当たってボールが飛びあがりカップインする当たりは持ってます。

どんな形であっても予選通過すれば、これからなにかやってくれそうな気もしてきました。

2日目もサスペンデッドで終えることができませんでしたので、正確な順位が確定していませんが、例年通りのメンバーが続々と上位に位置してきました。

2020年マスターズ3rdR

ムービングサタデーとなる決勝ラウンド。今日、スコアを伸ばした選手が最終日に優勝を争うことができる権利が発生するので、選手は攻める一日になります。

そんな中スコアを伸ばしたのは世界ランク1位のダスティン・ジョンソン。初日に続いて2番ホールでイーグルを奪い、ノーボギーのラウンド。2位につけているイム・ソンジュ、キャメロン・スミス、アブラハム・アンサーを寄せ付けないスコアでのラウンドとなりました。

デシャンボ―は予選通過・・・

デシャンボ―はかわいそうなほど裏目にでるプレーでしたがどうにか予選を通過できました。オーガスタをねじ伏せるようなプレーを期待していただけに残念です。

最終日はデシャンボ―らしいプレーに期待したいです。

松山・今平ともに本日イーブン

松山も今平も3日目は本日イーブンパーのラウンドでした。

松山は今日伸ばさないと優勝争いに残れないことを知っているので攻めますが、思うようにスコアにつながらなかったわけで、最終日松山だけが頑張ってもどうにもできない感じです。

他力本願になりますが、ダスティン・ジョンソンがスコアを落としてくれない限りグリーンジャケットは無理でしょう。

ただ、何が起こるか分からないのがゴルフ。しかもオーガスタ。他力本願でもなんでも利用して優勝争いに入ってほしいです。そのためには最終日のフロントナインがキーになりそうです。

2020年マスターズ4thR

2020年、マスターズもいよいよ最終日。新型コロナの影響で11月開催・無観客試合という異例のマスターズとなりました。

マスターズを見たいゴルフファンにとってうれしい限りですが、例年のマスターズの美しさとは程遠くグリーン上、グリーン周りでも整備が行き届いていない部分もたくさんありました。

しかし、マスターズの関係者の方が英知を振り絞って開催にこぎつけてくれたことに感謝です。

ダスティン・ジョンソンが20アンダーで優勝

ダスティン・ジョンソンに誰も追いつくことができませんでした。圧倒的な強さでした。20アンダーはこれまでのタイガー・ウッズ、ジョーダン・スピースの最少ストローク18アンダーを2ストローク縮める大会記録となりました。

デシャンボ―、静かになる

デシャンボ―がパワーでオーガスタをねじ伏せてくれるかも、と期待していたのは私だけではないと思います。

まだ、肉体改造やクラブセッティングの実験は続くはずです。5か月後のマスターズでもう一度チャレンジしてほしいです。

タイガーがデビューして衝撃を受けたゴルフファンですが、その後、これといって革命的なゴルフはなかったと思います。

そのなかで出てきたデシャンボ―。かなりの衝撃がありました。これから出場するすべての試合に期待したいです。

日本人選手、松山・今平

今回、行けそうな気がした松山。決して悪いゴルフではなかったような気がしましたが、決勝ラウンドでスコアを思うように伸ばせなかったことがこの結果につながったと思います。

マスターズ以外のトーナメントでしっかりと結果を残すことが、グリーンジャケットに近づくのではないでしょうか。どう考えても松山以上の日本人選手はこれまでいないわけですし、日本で初めての世界で通用する選手です。やってくれると信じて応援していきたいです。

今平周吾は最終日スコアを落としたものの、決勝ラウンドにすすみ、プレーしたことは必ずプラスになるはずです。日本での圧倒的な強さを手に入れて再度挑戦してもらいたい。

今平のショートゲームは世界に通用することが分かりました。あとは飛距離をあと少し楽に出せるようになれば、世界で戦えそうです。

最後に

すべての面で異例の開催となったマスターズ。そこで優勝したのは世界ランク1位のダスティン・ジョンソン。

飛距離を武器にスケールの大きなゴルフを見せてくれました。タイガーがデビューし数年でトーナメントのスコアが大きく変化した時代がありました。

それから数年後、ゴルフクラブに規制が入り飛ばない方向へシフト。それに加えてゴルフコースの距離を伸ばすことで、スコアを抑えようとしていたと思います。

それでもトッププロは肉体改造をし、クラブメーカーはボールとクラブを進化させて飛距離を大幅に伸ばしてきました。それに伴い私たちアマチュアも恩恵を受け大きく飛距離アップし、ボールが曲がらないクラブを手にすることができるようになりました。

ゴルフコースは簡単に距離を伸ばすことができるわけではありませんので、行うとすればグリーンを恐ろしいほど難しくすることくらい。ただそれでは普通に考えて一般のゴルファーがプレーできるコースではなくなるので、グリーンで大渋滞になってしまいます。

そろそろ規制が入りそうな予感もします(それがボールなのかクラブなのか分かりません)。

5か月後の春の開催を信じて待ちたいと思います。

ではまた

順位スコア選手
1位-20ダスティン・ジョンソン
2位T-15キャメロン・スミス、イム・ソンジュ
4位-12ジャスティン・トーマス
5位T-11ディラン・フリッテリ、ロリー・マキロイ
7位T-10ジョン・ラーム、ブルックス・ケプカほか
13位T-8松山英樹ほか
2020年マスターズ結果