フェアウェイウッドはこれまでドライバーの弟分的な役割でした。最近ゴルフを始めた初心者ゴルファーの方は信じられないかもしれません。アイアンセットに対して”ウッドセット”といっても過言ではありませんでした。
ドライバーが出来上がれば、必然的にフェアウェイウッドが出来上がる流れがありました。ゴルフクラブのカタログには、ドライバーの欄に「1W、3W、5W」という風にドライバーの流れをくむフェアウェイウッドでした。
しかし、フェアウェイウッドは現在、どちらかというとドライバーよりアイアンに近い気がするのは私だけではないはずです。これはショートウッドの登場が大きく影響していると思います。今はドライバーとは別のクラブとして設計されています。
飛ばすフェアウェイウッドから狙うフェアウェイウッドへ
これまでもスプーン(3W)、バフィー(4W)、クリーク(5W)などを使いこなしているゴルファーはたくさんいました。セカンドショットで距離が残るゴルファーにとってクリークはユーティリティなクラブでした。
実際私の周りにもいますが、クリークだけで40ヤードほどの距離を打ち分けるのです。まさにロングアイアンは必要なかったわけです。
この問題を解決したのが、ショートウッドです。ドライバーも大型化し、たいへん飛ぶようになりました。これまで非力と言われてきたゴルファーでも240、250ヤード飛ばすことが珍しくなくなりました。
これはゴルフクラブやボールの進化による部分が大きいわけですが、とくにボールについては飛ぶけど止まらないといった現象が起こったことも事実です。
非力なゴルファーも高さで止める時代に
個人的にびっくりしたことがありました。ブリヂストンのAMZII(アムジー2)というボールです。これがメチャクチャ飛ぶわけです。しかし、「止まらない」、飛距離的には申し分ないわけですが、ゴルフは飛ぶだけではいけませんので諦めたことがありました。
このボールを使いこなすには高さで止めなければならないはずです。そんな中、非力なゴルファーにとってこのボールは重宝していたのです。飛距離で飛ばし屋に近づくことができ、高さはショートウッドの役割ですからボールも止まりました。
このように飛ばすから狙うフェアウェイウッド(ショートウッド)へ変わってきたのでしょう。
フェアウェイウッドのクラブセッティング
ショートウッドというと、7番、9番、11番などです。5番ウッドのクリークまではクラブセッティングに入れている人は多いはずです。クラブは14本しか入れることができませんのでショートウッドを入れるとなるとロングアイアンや一部のミドルアイアンを抜くことになります。
11番ウッドだから6番アイアンとか5番アイアンとか決めるつけることはやめましょう。まずはロフト角度しっかりと調べることです。同じロフト角度だったとしても長さが違うだけでヘッドスピードが変わります。
それだけにショップで飛距離を計ってもらうこともいいですし、もしもそれができなければ、5番ウッド、7番ウッド・・・と順に購入することをおススメします。それに伴い重なる飛距離のアイアンが出てくれば抜いていくのが無難だと思います。
そして、抜いたクラブは「棄てることなく」「売ることなく」「譲ることなく」必ず倉庫にでも眠らせておいてください。みなさんが抜いたクラブを打てる技術力が身に付けば必要になる場面が出てくるかもしれませんからね。
メーカーブランドは揃えたい
フェアウェイウッドを数本入れる場合、できるだけメーカーやブランドは揃えたいところです。メーカーもブランドもいっしょだったとしても2009年モデルと2010年モデルではロフト角度や長さなど違ってくる部分がありますので、同じ流れであっても同じものではないことが分かります。その辺もしっかりと調べてから揃えたいものです。