シングルと練習場シングルのちょっとした差

ここに実力が同じくらいのゴルファーが3人いるとします。仮にAさん、Bさん、Cさんとしましょう。いつも競っている仲間ですが、AさんはBさんと毎回勝ったり負けたりでほぼ互角の勝負です。一方Cさんには毎回負けてしまいます。惜しかったことはありますが結局勝つことはできません。当然BさんもCさんに勝てていません。

シングルと練習場シングルのちょっとした差

実力に大差はないのにどうしてAさんとBさんはCさんに勝つことができないのでしょう。

ここでいう実力とは練習場での技量のこと。技量が同じくらいのゴルファーがいてもスコアに大きな差がでるものです。

「シングルプレーヤー」と練習場ではシングルになれるのにといわれて続けている「練習場シングル」の違いでもあります。実力はさほど変わりません。

ではどこに違いがあるのかというと「攻め方」と「気持ち」です。いわゆるコースマネジメントとメンタルです。ただこれだけの違いです。

スコアが10打も20打も違うわけではありません。「攻め方」と「気持ち」で18ホールパー72として4~5打の違いが出てきても何もおかしくありません。

技量は練習で培うもので一日で上手くなることは滅多なことではありえません。毎日繰り返し練習することで出来なかったことが10回に1回できるようになり、それが2回3回と増えていくのです。

たとえば、グリーンを狙う2打目が比較的高いアゴのバンカーに入ってピンはグリーンエッジに近かったとします。

Aさんはピンに近づけようと必死でエクスプロージョンショットを試みますが、意外にも1メートルも飛ばずバンカーから脱出できません。次のショットで5メートルオーバーしたものの、このパットを沈めのボギー。

Bさんは砂を薄く取ろうとしてトップしてしまいバンカーの土手に当たって前に出ただけ。アプローチで1メートルオーバーし、返しのパットを沈めボギー。

Cさんはピンを狙わずグリーンの中央とピンの間に落とすつもりでバンカーショット。無難にグリーンに乗せ。パーパットは決まらずボギー。

同じボギーでも内容に大きな差がでます。AさんとBさんはダブルボギーやトリプルボギーを打ってもおかしくない攻め方です。しかし結果オーライで、次のホールではこのことを忘れていますが、精神的には結構追い込まれました

同じ技量を持ち、同じボギーで切り抜けたことでCさんとはチャラになったつもりでいますが、Cさんは特別何とも思っていないはずです。プレッシャーの欠片すら感じていないのです。

だって・・・

また同じことをしてくれると分かっているからです。

こんなことが18ホールパー72の中で4~5回もあれば十分です。知らず知らずのうちにCさんに負けてしまうのです。

実力はそのままでも「攻め方」と「気持ち」を変えるだけでスコアは劇的に良くなります。いわれるまでもなく、実はみなさん薄々分かっているのです。しかし、それをしようとしていないだけのことです。

次のラウンドでは結果を残すことに全力を注いでみましょう。

ではまた